顧客が物を買うまでを考える、カスタマージャーニーを知る
直訳、顧客の旅として訳されるマーケティング理論の1つが、カスタマージャーニーです。
その名の通り、顧客が商品を購入するまでに、どの様な道筋を辿り、どの様な経緯で購入をするのか、顧客の現状を把握してマーケティングを考えていくのが、こちらの理論になります。
1つの商品を購入する方法は現在、様々な方法があります。
例えば一冊の本を購入するとなった時に、顧客がどこでその本の販売情報を知ったのか、本屋さんやネットなど、どの流通経路を使った購入するのか、細かく流れを分析することが、カスタマージャーニーです。
顧客の気持ちを考え、顧客の行動を考えることで、顧客が手に取りやすい商品販売、顧客が寄りつきやすい環境を作る事を目標にすることが、カスタマージャーニーの目的と言えるでしょう。
カスタマージャーニーを行う際には、とにかく顧客目線に立ち、顧客の考える経緯などを丁寧に考える必要があります。
例えば、カスタマージャーニーマップと呼ばれる、顧客が商品を購入するまでに考えた経緯、実際に行動などを詳しく図に表してまとめたマップを作成して、顧客の傾向を探るのが特徴です。
商品を購入するまでの過程を全てチェックすることで、一人一人の顧客の傾向、より顧客に求められる流通経路やマーケティングを行う事が出来るでしょう。
カスタマージャーニーにおいて、このカスタマージャーニーマップを作るところから、マーケティングはスタートします。
顧客の傾向を顧客の立場に立って知ることで、このようなメリットがあるでしょう。
カスタマージャーニーを行うと独りよがりなマーケティングから脱出
カスタマージャーニーを行う事で、会社内の考えだけで判断をしてしまいがちな経営戦略を見直すことに繋がり、本当に顧客が求めている物、顧客が考えることを見直せるようになります。
例えば、運用がスムーズになり、チーム全体で共有意識を持って仕事が出来るようになる点も、大きなポイントと言えるでしょう。
顧客目線で考えることで、各種商品企画や制作を行う際の指針になるという点も大きなメリットです。
会社よがり、独りよがりのマーケティングは、業績悪化に繋がる可能性がありますが、カスタマージャーニーを行う事で、こうした心配も無くなるのです。
カスタマージャーニーそのものは決して難しく無く、各種顧客が購入までに行う流れを、実際にチェックして見たり、自分自身に置き換えて考えるという方法もあるでしょう。
様々な方法で取り組めること、データを集めやすいこともあり、マーケティング戦略を考える際には、非常に重宝されている方法の1つとして知られています。