違いがある
貯蓄ということを考えると、県民性なども影響してきます。
子供のころから貯蓄するということを見てきていると、大人になっても自然と貯蓄しなければいけないものだと感じることでしょう。
こうした県民性は、かなりの違いになって表れるのです。
総務省の2008年の全国消費実態調査から見ると、2人以上の世帯では1500万円以上貯めているといわれています。
あくまでも平均ですが、70代では2000万円を超えることになるのですから、かなりの金額を貯蓄しているといえるでしょう。
実際には年金も含めてそんなお金は貯めてないという人も多いはずですが、あくまでも平均であるため高額貯蓄者の数が多くなると、どうしても引きあがってしまうからです。
30歳代では、630万円、30歳以下では316万円という開きも重要でしょう。
若い年代では、どうしても貯蓄に回す余裕が少なく、年齢とともに貯蓄額も大きくなって行くということになるのです。
それが、60歳代までの貯蓄額にも表れています。
物価の安い香川
都道府県で貯蓄額を見てみると、トップは香川県で1972万円です。
2位の奈良県が約1900万円ですので、70万円程度の開きがあるということになるでしょう。
3位は神奈川県で、1866万円ということに比べ、東京都は12位で1674万円なのです。
実は香川県のお隣である徳島県も上位であることポイントになります。
この二県は、あまり派手な出費を好まないとされているのです。
産業がしっかりしている地域でもあり、無駄な出費をしないでも暮らしていくことができるというのも大きいでしょう。
どちらも物価が安いということも大きな影響を与えています。
あまり出費をしないでも、安定して暮らしていくことができるのですから、その分貯蓄に回すことができるのでしょう。
神奈川県や東京都が高いレベルにあるのは、収入が大きいということが重要です。
物価が高いですが、その分収入も多いために貯蓄額も増えていくということになるでしょう。
無駄遣いをしない県民性
県民性というところでは、上位に位置する富山県と福井県があります。
北陸地方になりますが、どちらもかなり堅実で、無駄な出費を好みません。
富山県などは、持ち家比率も高く、堅実に生活する県民性が顕著に表れているといえるでしょう。
実はこの二県は有効求人倍率も高いのです。
仕事も見つけやすいため、何かあっても収入が途絶えるということが少ないのも、収入に大きな影響を与え、貯蓄額も得ているといえるでしょう。