社会人で、お中元を贈っている人の割合は約4割といわれておりますが、そのうち上司や職場関係に贈っている人の割合は7%程度だといわれています。
この割合を多いと見るか少ないと見るかはそれぞれ感覚が別れるところでしょう。
しかし、お中元は日ごろお世話になっている方へ、感謝の気持ちを伝えるものなのでその気持ちを伝えたいと思うなら、お中元を贈るとよいでしょう。
その際、社会に出て間もない新社会人の方はお中元のマナーを学んでこなかったという方も多いのでわからないことも多いと思います。
そこで、日ごろからお世話になっている職場の上司に新社会人がお中元を贈るルールとマナーについて紹介します。
上司へのお中元のマナー
前提として、近年は会社のコンプライアンスにおいて、社内での贈答品のやりとりは禁止しているところも多いので、自社のルールを確かめておきましょう。
さて、お中元は感謝の気持ちを表したものです。せっかく、感謝の気持ちを伝えようとしているのに、上司に対して失礼になってしまったら、本末転倒です。
お中元を選ぶ際に気を付けたいことや、上司へのお中元のマナーについて学んでいきましょう。
お中元の相場価格
お中元はあまり高額なものを贈らないと同時に逆に安すぎるものも、上司に対して失礼にあたるため注意が必要です。
お中元の一般的な相場は、およそ3,000円~5,000円程度です。
あくまでこれは一般的な目安なので、普段特別にお世話になっている上司との関係性によってはこの限りではありません。
お中元にメッセージを添える
お中元を贈る際忘れてはならないものが、感謝の気持ちを伝えた手紙を添えることです。
手紙はパソコンで作成しても問題はありません。ただし、手書きの方がより感謝の気持ちが伝わるので、最低限宛先だけでも手書きにする方がよいでしょう。
上司へのお中元の品選び
品選びにも注意しましょう。飲料メーカーや食品メーカーに勤めている場合、競合他社のメーカーの品物は絶対に避けてください。また、金券、商品券になど金額がわかるものは、社会人のマナーに反し、上司へのギフトとしてはNGです。
何を贈ればよいのかわからない場合は、デパートや百貨店のお中元コーナーを確認する方法もありますが、新型コロナウィルス感染症予防の観点からも、この時節は、ネット通販などのラインナップを見るよいでしょう。
さまざまなECサイトはありますが、特におすすめは、大手デパートや百貨店の通販サイトです。大手百貨店の商品なら、たとえ同じものでも、箔をつけられるからです。また、取り扱う種類も豊富ですし、何より老舗ブランドのものもあるので安心感があります。
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無難な商品を贈るのもいいですが、お酒などの嗜好品などは、事前に先方の好みなどをリサーチして贈るととても喜ばれます。
渡し方
お中元を渡す時期は地域によって違います。関東などの東日本では7月初旬から7月15日、関西などの西日本では、8月初旬から8月15日までの間と地域によって、お中元を渡す時期も異なるので、事前に調べておきましょう。
注意したいポイントとして、会社によっては「儀礼廃止」で贈答が禁止している会社もあります。上司にお中元を贈る前に、会社の規定を確認してから贈りましょう。
お中元は手渡しが基本です。手渡しをする場合は紙袋から贈答品を取り出して風呂敷に包みなおすのがマナーです。近年は風呂敷を使う機会は多くはありませんが、マナーに厳しい上司であれば風呂敷を持参するのが無難でしょう。
どうしても手渡しできない場合は、配送で贈りましょう。配送で贈る際に注意したいのは上司が在宅している時間を把握しておくことです。
お中元を贈る理由とそのメリット
部下が上司にお中元を贈る理由の中には、相手と良い関係性を築いて、心地よく仕事をするために贈る方も多いです。
お中元を贈ることとで、日頃お世話になっている上司に感謝の意を込めて、直接コミュニケーションを取ることができるのは、メリットといえるでしょう。
お中元をもらう機会が少なくなってきたケースでは、お中元を贈ってもらった上司のインパクトは非常に大きいと言えるでしょう。
しかし、何度も言いますが、お中元は日頃の感謝を伝える絶好のタイミング。あまり気負いしすぎず、素直にお世話になっている方へ気持ちを伝えられるといいですね。
変に周りから、抜け駆けしたとか、機嫌取りと思われないように注意することも大切です。
あくまでもさりげなく渡し、上司の立場からも目立つことは厳禁です。
今なら、お中元のオンラインサイトや通販はとても商品も充実しているので、積極的に利用するとよいでしょう。
お中元は、無理して訪問をしなくても、郵送で送り届ける方が、これからのスタンダードになっていくようです。
お中元を贈る時期にはある程度の期間にお届けられればいいので、焦る必要な無いかもしれませんが、ギリギリになってしまうより、早めに贈る方がマナーとしの印象も良くなります。